台湾国防部は7月22日、台湾最大の軍事演習「漢光」を開始した。年に一度の演習は同26日まで行われる。今年は、戦闘中に通信が遮断された場合を想定し、各部隊が独立して作戦を遂行できる能力の獲得を目指す。
初日は、中国軍からの侵攻を想定した訓練が行われた。台湾軍の戦力を温存させ、各地の空軍基地から台湾の背後にあたる東部地区の花蓮や台東の基地にF16戦闘機及びC130輸送機などを移動させた。
なお、期間中は24時間体制で防空や迎撃を実施する。国際線が就航する台北市にある松山空港、さらに各地の海岸などで中国軍のヘリコプターによる上陸を阻止する訓練も行う。
国防部は同22日、この日の朝までの24時間に「中国軍の無人機1機が台湾周辺を一周する特異な飛行があった」と発表。演習に対するけん制とみられる。